2017年12月19日火曜日

【超能力戦士ドリアン モンドセレクション受賞でSHOW in梅田シャングリラ2017.12/18】

【超能力戦士ドリアン モンドセレクション受賞でSHOW in梅田シャングリラ2017.12/18】






左:けつぷり(Gt)・中央:おーちくん(Vo)・右:やっさん(Vo/Gt)

 目を見張るほどに人人人。チケットはSOLD OUTとわかっていても、梅田シャングリラを埋め尽くす“ドリーマー”の数に感慨深さが生まれた。
 この日、超能力戦士ドリアンは自身2度目となるワンマンライブを行なった。オープニングアクトには、ライブキッズあるある中の人がDJとして参加。感覚ピエロ・ヤバイTシャツ屋さん・キュウソネコカミなど、ライブキッズなら誰もが口ずさめるような選曲で、会場を熱く盛り上げた。
 
彼らの公演は、諸注意のアナウンスから始まった。誰一人置き去りにする事なく、みんなが楽しめるよう・・・そんな思いが伝わってきた。 
 
メンバーの登場とともにボルテージは急
上昇。1曲目は、自己紹介ソング『いきものがかりと同じ編成』。相手の名前を聞くという演出で、おーちくん(Vo)が人で埋め尽くされたフロアへ降り立った。相手の名前を聞いた後に「そうですか!僕は超能力戦士ドリアン!超能力戦士ドリアンです!!」の絶叫。踊り出すドリーマー(彼らのファンの愛称)。引きで観るとコメディーミュージカルのようである。
 “顔ファン”を風刺した『顔』、MCと続いて1回目の『天保山』へ。MVでも人気のこの曲は、後に何度も登場する。
パパンのパン』の後に、おーちくんが一旦退場。やっさん(Vo/Gt)のMCでの呼びかけとともに登場したのは、おーちくんではなく“恐竜”であった。『恐竜博士は恐竜見たことないでしょ』という、なんとも的を得た題名のこの曲。左からやっさん・恐竜・けつぷり(Gt)という並びは、字面だけで観ると大変シュールではあるが、恐竜が思いのほか本格的であるためにインパクトが大であった。今回写真を用意できなかったので、気になる方は、是非とも一度生で体現してほしい。
 
  MCをはさみ、2回目の『天保山』。そして新曲『秘密結社は許さない』を披露。ロックなチューンに、新しい彼らの姿が見え隠れする楽曲であった。
 鉄板曲『おいでよドリアンランド』では、手作り感満載の段ボール仕様の“ハリドリ”(段ボールにそう記されていた)が登場。そもそも、この楽曲は千葉県にある某テーマパークが題材なのでは・・・?というツッコミが脳裏を横切ったが、そこはぐっと堪えた。
観客が支える“ハリドリ”におーちくんが乗込み、観客の頭上を通過するのかと思いきや、支えていた観客が動き回るというまさかのトロッコ仕様。メンバー自身思いもよらなかった展開に、会場が笑いの渦に包まれた。
 そして再度退場したおーちくんだが、戻ってきたときには金髪(ズラ)の姿であった。『マイケル~外国からのお客様~』は、彼らには珍しいミディアムチューン。だが、隠れた人気曲の披露に、会場の熱気は冷めることを知らない。
 
 続いての楽曲『チャーハンパラパラパラダイス』では、彼らが慕う先輩バンドである愛はズボーンの、風船を飛ばすというライブ演出が行なわれた。敬愛する先輩バンドのオマージュかと思いきや、会場を舞う風船には“愛はズボーン”の文字。前日のライブで、愛はズボーンに風船での演出を相談したところ、彼らが風船をそのまま分けてくれたのだそうだ。
 
 熱気に包まれた中、観客が風船を持つ中で3回目の『天保山』。この日彼らを観ることが初めてだった人も、とうとう3回目である。
 そして次の曲では関係者やファンであるドリーマーへ捧げた、彼ら初のラブソング『アイウォンチューを発令中』。続いて『スマホの充電ナイトフィーバー』へと続く。
 そして『転売されてみたい』という、曲名だけでは勘違いを生みそうな曲へ。やっさんは「売れているバンドは転売されている。転売がいいことだとは全然思わないけど、転売されてみたい!!」と言い、彼らなりの“売れる”ということに対する定義の一つの指標として本楽曲を歌い上げた。
 最後に、会場全体がスマホのライトをつけて掲げる光景が圧巻の『WANIMAと同じ人数』で本編は終演。
ドリーマーが灯したスマホの光

 だが、鳴り止まない拍手にアンコールが行なわれた。とう4回目となった『天保山』。この曲では、海遊館という歌詞に合わせてメンバーがK・Y・Kのポーズをする。それぞれメンバーの立ち位置に沿って、観客もこのポーズをするのがお決まりだ。1回目ではぽかーんとしていた観客も、さすがに4回目となればきれいなポージングを決めていた。とうとう4回しているにもかかわらず、一度もボルテージを下げることのなかったこの楽曲。すさまじいパワーソングではないだろうか?

K・Y・K
最後は、この日から発売のEPにも収録されていない新曲『ヤマサキセイヤと同じ性別』を披露。やっさんは、彼がバンドを始めるきっかけとなったキュウソネコカミへの思いを、幾度となく語っていた。キュウソがよくライブをしていた梅田シャングリラで行なわれた彼らのワンマンライブは、大成功で幕を閉じた。
 だが、このライブは彼らにとって通過点にしか過ぎない。
 来たる2018年10月4日にBIGCATでのワンマンライブを発表したのだ。価格は1004円。なぜ10月4日なのかというと、「戦士の日」だからだそうだ。
 また、ヴィレッジヴァンガード三宮店で、彼らのCDの取り扱いが始まるとの発表も。
 止まるどころか、急加速を続けてやまない超能力戦士ドリアン。新しいバンドの形を提示する彼らの活動に、目が離させないでいる。インフィリでは今後も彼らの姿を、追い続けていく。

ドラムソロ




                          all live photo by 雷


超能力戦士ドリアン→公式HP :https://www.durian.band/. 公式twitter:@durian_official 
10/18よりNEW EP『最高金賞受賞』発売!!
雷(らい)→HP:http://nameless5d.wixsite.com/shoote  twitter:@nameless4645 超能力戦士ドリアンの他に、愛はズボーン・ビレッジマンズストア・リーガルリリーなどのライブ写真の撮影も行なっている.


written by saeco hitomi

           
                                   














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