2017年10月15日日曜日

【河内REDS 路上ライブinアメリカ村三角公園.2017.10/8























今年のミナミホイールは熱かった。いや、今年もと書くべきなのであろう。
だが、筆者(saeco)は、残念ながら今年初参加なので、前年の記憶は持ち合わせていない。なので、今年のミナミホイールこそ日本一!!だと思っている。
しかしながら、介せないこともある。それは、“河内REDS”の不在である。自主レーベル「レバーブローカワチ」所属アーティストであり、河内ロックの創始者である彼ら(公式Twitterプロフィールより)
そんな彼らは、ただの“ミナホに出ないバンドではなかった。ミナミホイール本編よりも、彼らのファンにとって刺激的なイベントをこの期間に組み込んできたのだ。
その1つが、ミナミホイール1日目終演後に行われた路上ライブである。
この日は1日中雨が降ったり止んだりで、天気の変動が読めなかった。21時を回っても雨はやまず、今回のライブは中止なのか・・・?とファンがざわつく中、22時にピタリと雨はやんだ。
颯爽と彼らは現れ、慣れた手つきでライブの準備を終わらせた。その日、FANJtwiceでは見放題とのコラボオールナイトライブが予定されていた。行列が立ち並ぶ中、河内ロックがアメ村に響いた。彼らのライブを心待ちにしていたファン・たまたま通りがかった人・FANJtwiceのオープンを待つ人・・・その全員が一斉に彼らに視線を注いだ。いや、注がざるを得なかったのだ。
彼らが1曲目に選んだのは「男はみんなちょっとだけホモ」。彼らのファンが大合唱する「男はみんなちょっとだけホモ」というコールには、よくわからない圧があり、初めての人は度肝を抜かれただろう。楽しさのあまり、ぴょんぴょん跳ねるファンも少なくなかった。ミナホに出られないことよりも、今ここで路上ライブをしていることに全身全霊を捧げている姿は心地よかった。
続いて2曲目は、「シルバーハート」。こちらも彼らの代表作である。簡潔に曲の解説をすると、デイサービスに行きたくないのに連れて行かれる高齢者の歌である。この部分だけ抜き取ると、メッセージ性が強すぎる。「YO!YO!要介護」と不謹慎なのか何なのか判断しかねる歌詞もあり、とにかく楽しい。ここまでスムーズに進む本公演(といっていいのか悪いのか)3曲目も鉄板「オールドニューウェーブ」。そして、「おれは盲導犬」と曲は続く。
4曲目を終えたところでタダミ(Vo/Gt)は「武装した公務員は、今日は休みみたいだな。正直こんなにできると思っていなくて、4曲目までしかセトリを考えていなかったよ!」と幾度となく話した。
彼らの息が切れる中、「初めてギターを弾いたとき」が始まり、会場(公園)内が揺れた気がした。
そして「終電バイビー」では、歌詞に合わせてファンに近づいたりと、アクティブな演奏は続く。
最後の曲になった「レバーブロー」では、ミナホ本編のどのバンドに負けないほどに、天高く空に向けて、拳が掲げられていた。その光景は、ライブの余韻に浸りカオスと化したこの公園で、最も泥臭く美しい光景であった。
この曲の終わりに、彼らは何か怖そうな方に連れて行かれてライブは終演した。

たとえミナミホイールに出られなかろうとも、彼らの現状でできる最大限以上のことを行動に移す姿こそ、ロックの真髄ではないのだろうか?
この次の日も、彼らは“カワチホイール”と題したイベントをKINGCOBRAにて大々的に行っていた。
彼らのしている路上ライブについての正しさは、私にはわかり得ない。爆音を迷惑に感じる人もいるだろうし、偶然通りかかって涙する人もいるのだろう。それぞれの正義がある中で、それを受け止めて、それでもライブをする姿がたくましい。
簡易なレポートになってしまい恐縮ではあるが、今後とも彼らの姿を追っていきたいと筆者は考えている。

PS.私も河内エンジェルしたことがあります。
                            
                       all live  photo by hanna




河内REDS→kawachireds.jindo.com  ライブ/その他情報続々更新中!!
はんな→hannarihanna.tumblr.com twitterでも河内REDSのライブ写真を公開中!!





written by saeco hitomi





2017年10月7日土曜日

【Keensレコ初『ハンドスピナーザウルス』in Pangea.2017.10/5】

 【Keensレコ初『ハンドスピナーザウルス』in Pangea.2017.10/5】
















  


2017105日、心斎橋Pangeaにて、Keensの『ハンドスピナーザウルス』の会場限定絵本付きCDの発売のイベントが行われた。
 開演と同時にkeensのメンバーが登場し、“禊”と題してぴい(Ba/Vo)SMAPの「夜空のムコウ」を熱唱し、同ライブはスタートを切った。そして、Keensが出演バンドのメンバーを各一人ずつを呼び込み紹介をするという、ユニークな幕開けを飾った


1組目のバンドは君がそうなら僕はこう



Keensが彼らの名前を呼び出してから、拍手の渦の中でライブはスタートした。煽らずとも湧き上がる拍手の中、ユーモアたっぷりのステージパフォーマンスを披露。
 アップテンポな「集客ヤバイ節」を披露したかと思えば、エリカさん(Gt/Vo)がしっとりと歌い上げた「雨の心斎橋」など、バラエティに富んだ選曲で観客を魅了した。
ラストの「恋の3.3.7拍子」では、サイツアキノリ(Vo/Gt)Keensのイクロー(Gt/Vo)が所属するワタナベフラワーのメンバー顔つき団扇を振りかざし、観客を笑わせた。機材トラブルに見舞われながらも、最後はサイツのめがねが吹き飛ぶほどの、熱いパフォーマンスで客席を沸かせたステージは笑顔で溢れていた。



 2組目のバンドはkasumi


恐らく、彼らを始めて観た人は衝撃を受けたであろう(私もその一人であった)。トモヤカシタミ(Vo)が歌い出したかと思いきや、圧巻のダンスの披露に会場が沸いた。大阪最強のニューウェーブバンドを名乗っていることにも、容易にうなずけるステージパフォーマンス。1曲目の「ワンダフルビューティフルガール」から、ボルテージは上がり続けた。そして、登場から異彩を放っていたStO(Gt)がボーカルをとった「ベリナイスパラダイス」では、会場が不思議な一体感に包まれる。客席一帯が笑顔に包まれる中で、テンポを落とすことなく上げ続けた彼らのステージは、まさしくショーのようであった。                         



3組目のバンドは大阪FUNKASTIC


The Gypsiesから改名して間もない彼らは、Keensのいわば盟友的存在。そんな彼らのライブは、とんでもなくFUNKYという言葉が似合うステージを披露。唯一無二の存在感を解き放つBig松本(Vo)を筆頭に、FUNKバンドならではの管楽器の音に、会場の温度は一気に上がった。メジャーデビューを果たした実力はもちろんのこと、会場が彼らの色に染められていく様は圧巻以外の何物でもない。メンバー6人が、熱く演奏を披露するステージはブラックミュージックに対する敬意が込められており、会場全体が心地のいい揺れに包まれる。ライブでの定番曲である「小籠包」では、まるで格好のいい英語のフレーズのように小籠包が、連呼され、会場の一体感を増幅させた。



 


 そしてラストを飾るのは、Keens



バンド紹介などで幾度となくステージ上に上がっていた彼らだが、衣装のスーツに身を包んでの登場に歓声が響く。1曲目の「でっかいハートブレイク」から、会場の雰囲気はとてつもなくポジティブなものであった。バンドメンバー3人全員がボーカルをとる彼らのステージは、常に笑顔で溢れている。アップテンポでなおかつ、ポップなロックを奏でる彼らの演奏に、会場の一体感は曲ごとに増していった。
「着こなしたい(HARD TO WEAR)」でボーカルをとった、ナオ(Key/Vo)の跳ねるようなキーボードのメロディーは、Keensにとって何よりも欠かせない音であると再認識させられた。
そして、「シャッター」「ハウス!!」と続く中で、イクローが幾度となく「ベースぴい!!」と呼び込む。Keensメンバー最年少の彼は、始終笑顔で堂々としたリズムを奏でている姿が印象深い。



MCでは、『ハンドスピナーザウルス』に付属された絵本の製本の冒頭を、イクローが読み上げた。近日発売予定の、LINEのスタンプについても言及宣伝し、楽しみな知らせに会場が沸いた。Keensの前身はイクローが始めた“イクローバンド”である。
 「全バンド楽しくやってくれたんで、ね、僕らも楽しさ・・・もういいでしょう、曲やるだけでみんなのれるでしょう!」という、彼の会場内全ての人へ向けた最高の感謝の言葉とともに「YYY」の伴奏が始まり、この日の中でも最大級の盛り上がりを見せた。


 そして、「君に届かない歌」と続き、最後は「ろくでありBLUES」で本編は幕を閉じた。そして、彼らが退場するまもなく、湧き上がった大きな歓声のもと、そのままアンコールへ。
 「ゆったりとダーンとどっちがいいですか?!」というイクローの問いに対して、会場は"ダーン"を選んだ。サポートのきよし(Dr/from,CUma)の響き渡るリドラムのリズムとともに、「泣きたい夜」がかき鳴らされた。間違いなくこの日一番の盛り上がりを見せた。



そして、最後は、全出演バンドがステージ上に上がり大喝采とともに幕を閉じた。
会場内禁煙、フードには堕天使かっきーのカレーを置き、細部にまでこだわり抜かれた彼らの今回のレコ初イベント。
抜けない余韻とともに、Keensの新たな幕開けを感じさせる夜となった。





Keenshttps://superkeen.jimdo.com/ 会場限定絵本付きCD『ハンドスピナーザウルス』発売中!

君がそうなら僕はこうhttp://kimisoubokukou.com/ 10/8ミナホ出演!20:00~BRONZEにて!

kasumi →https://www.ksm-official-fan.com/ 8/25フルアルバム&9/21ライブDVD発売

大阪FUNKASTIC→10/11北堀江club vionにてライブあり!!https://youtu.be/gOMJjSBbRoo

FOOD
天使かっきー(P5カレー)・・・P7カレーとして販売


           
 










                                                                                                                            writen by saeco hitomi






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