【deronderonderon deronistour in Pangea2017.12/19】
横浜発の踊れるロックバンドderonderonderonは、今年10/11に自身初となるEP『deronist EP』を全国発売した。“deronistour”と題されたレコ初ライブは、全国各地でのツアー・初のワンマン公演を終えて、この日に最終日を迎えた。デロンにゆかりの深いバンドが集結し、ダンスでフロアが揺れる夜となったこの日。
まず一組目は、前日にワンマン公演を終えたばかりの超能力戦士ドリアン。おなじみの「いきものがかりと同じ編成」や「チャーハンパラパラパラダイス」で場を温めた。MCでは、やっさん(Vo/Gt)がデロンというワードを連発。彼らなりの先輩への、祝辞ともとれるMCに場は和んだ。
続いて、神頼みレコード。踊れるロックとはまた別の、センセーショナルなライブが特徴の彼ら。この日も、会場の空気が熱く一変するほどのパフォーマンスを披露した。「出来るやってみたい」で、会場全体が笑顔で拳をあげる姿は、圧巻であった。
そして、ペペッターズ広村の弾き語りと続く。バンドの曲はもちろん、デロンの代表曲である「KICK ME ASS」を披露。歌詞は耳コピで曖昧であったと、ゆったり語る独特のMCに、会場の空気が和やかになった。
転換中にはFREE ZINE『SPICE』のYUTOがDJを務め、フロアの音楽は鳴り止まない。
そして、derondeornderon。
その登場とともにヒートアップする会場。「KICK ME ASS」から、彼らのニューレイヴショーが幕を開けた。デロンの代表曲からの開演に、会場はディスコのフロアのように、揺れ始めた。
「WORLD」では、キレのいい演奏が響き渡り、つづく「JESUS!!!!!」はアップテンポなリズムと、“ドレミファソラシド”に合わせられた特徴的な歌詞で盛り上がる。歌詞の「JESUS!!!!!」に合わせて観客も拳をあげ声を張るレスポンスが、さらに会場内に一体感を生む。そして「dance to the light」では、会場が踊る踊る踊る・・・。だが、メンバー自身の顔つきは、勝負を挑むような視線が中にあり、ロックの真髄を感じる。
そしてここから後半戦。1stEP『deronist EP』に収録されている3曲が、立て続けに披露された。
まずは、木越アイ(Syn/2ndVo)が、初のメインボーカルをとった「my beat,your beat」。関西では初披露。切なくとも力強い彼女の歌声と、響き渡るシンセサイザーの音に、息を呑むかのような緊張感が走る。鳴り響く音とは裏腹に、静かに熱く燃える感情の揺れを含んだ演奏に、新たな一面を感じた。
「U/C/N/R/S」では、リズム隊の圧倒的な演奏力に驚かされる。マチルダ(Ba)のベーズ音に、もりもとのぞみ(Dr)のドラム音が轟く。
そして、本編ラストの「MAYDAY」。音が多いわけではないのに、踊り切らせてくれる本楽曲。ばっしー(Gt)のメロディーラインには、デロンらしさと新しさが混ざり合っていて心が躍る。デロンが表現する“ニューレイヴ”を心ゆくまで堪能することが出来る心地よさに、会場内はダンスフロアへと変貌を遂げた。
そしてつづくアンコールでは、「bassssshoy」と「D.E.R.O.N」を披露。最後まで、ツアー最終日という感傷に浸ることなく、会場内を熱く踊らせた。
だが、バンド・マチルダともに前向きであり、必ずや互いにいい方向に進むと確信が得られるライブであった。
さわいの歌声は、熱を帯びながらも繊細且つ伸びやかでデロンにとって唯一無二だ。そして、誰にも似ていない音を奏でる彼らは、ロックであり、パンクであり、エレクトロである。ジャンルに捉えきることの出来ない音の豊かさに、彼ららしさがある。
さあ、皆さんも“ニューレイヴ”を、体験してみませんか?
all live photo by 雷
deronderonderon→公式HP : http://deronderonderon.com/ 公式twitter:@deronx3(xはエックス)
10/11より1st EP『deronist EP』全国発売中!!
雷(らい)→HP:http://nameless5d.wixsite.com/shoote twitter:@nameless4645 deronderonderonの他に、超能力戦士ドリアン・愛はズボーン・ビレッジマンズストア・リーガルリリーなどのライブ写真の撮影も行なっている.
written by saeco hitomi
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